私は、子供の頃、親に褒められたという経験がほぼない。
だから、大人になって、
いろんなことを勉強して、武装して
自分で何でも出来るようにしてきた。
そうやって、私は
「私は仕事ができる人」というレッテルを自分に貼り、
みんなから
「凄いね~!」と言われることをしてきた。
でも、これは、
こうやって、頑張って、めちゃめちゃ仕事ができることで
価値があると思っていたから、やっていたことだった。
これは、まさに
「頑張ってなくて、できない私は価値がない。そこに居る意味がない」
という状態だ。
だからこそ
「自分がいなくなったら、完璧な世界がある」
という事実を、受け容れられず、
とにかく苦しんだ。
この気持ちを手放した方がいいという事はわかっている。
でも、どうしても、手放せない。
「自分なんて価値がないんだ」
と、どうしても思えない。
そんな中、あきちゃんとのやり取りは、
次の日も続いた。
私は、子供の頃、
親から褒められた事が無かったから
褒められるように、
大人になっても必死で褒められようと
がんばっている・・・という話を
あきちゃんにした。

そだよね。
でも、小さなたえちゃんが本当に求めているのは、たえちゃん自身に褒められることだよ。
苦しいって言っているのに、頑張れるからさ。
たえちゃんが、自分の声を押し殺せるから、小さなたえちゃんは、たえちゃん自身に気づいて欲しいんだよね。
子供が転んだ時に、痛ーいって泣いているのに
痛くない痛くない、痛いの痛いの飛んでけーって
誰にも受け止められない心をさ、本当は、そうだよね。痛かったよねって、受け止めてほしいだけなんだよね。
これを、あきちゃんから言われて、
私の涙腺は崩壊した。
これまで頑張ってきた、凝り固まったエネルギーが
まるで溶けるかのように・・・。
つづく・・・